ブラックホール連星のまたたきをとらえた
スライド1
2015年6月 はくちょう座にあるブラックホール連星V404 Cygがアウトバーストを起こしました。
この星はブラックホールと赤色の巨星が連星系を作っていて、赤色の星から流れ出したガスが
ブラックホールの周りを回りながら中心に流れ込んでいく際に周囲のガスが急に明るく輝いた現象のようです。
スライド2
今回のアウトバーストは1989年以来26年ぶりの増光でした。
ちなみにこの連星系は2015年時点で太陽系に最も近い(距離約7800光年)ブラックホールです。
スライド3
京都大学では世界26か所の観測データをまとめて論文にしました。
スライド4
船穂天文台では口径20cmの望遠鏡でその明るさの変化を調べました。
グラフが縦に長くなっているのは観測時間内の明るさの変化が激しかったことを示しています。
スライド5
今回の増光では短時間での明るさの変化が捉えられました。
京都大学ではこれを「ブラックホールのまたたき」としてマスコミに公開しました。
またたきの時間は45分から2.5時間程度でした。
スライド6
船穂天文台でも6/21にこのまたたきを捉えていました。その時間は91.3分でした。
スライド7
観測データは京都大学に集められ、論文にしてイギリスの科学誌ネイチャーに掲載されました。
口径わずか20cmの望遠鏡での観測でしたが、科学に貢献できるデータをとることができました。
私の観測も採用され、NatureにH.Akazawaの名前が載った記念すべき観測になりました。
スライドの作成に当たっては京都大学関連のHPの資料を使わせていただきました。
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